JR貨物が車両の整備作業でデータを改ざんするなどの不正を行っていたことを受け、国土交通省は全国の鉄道事業者に緊急点検を指示しています。
こうした中、都によりますと、都営地下鉄などの列車の整備を行う委託業者の「京王重機整備」から都に対し、「車輪に車軸を取り付ける作業で圧力の値を差し替えていた」と申告があったということです。
その後、都が調べたところ、都営地下鉄の三田線、新宿線、大江戸線、それに、都電荒川線の車両の合わせて467本の車軸を取り付けた際の圧力データの改ざんが発覚したということです。
都が点検してそのほとんどで安全性に問題がないことを確認したものの、基準値を超えていた車軸1本がある大江戸線の1編成については車輪や車軸に傷がついているおそれがあるとして念のため、運用を停止して交換するということです。
都は委託業者に対し、再発防止の徹底を求めています。