都教育委員会によりますと、港区の区立港陽小学校に勤務していた27歳の男の教諭は、マンションのエントランスで当時14歳の少年に対し、スポーツ用品を扱う会社員を装い「足のサイズを測らせてほしい」などと言って近づき、少年の足を自分の下腹部にこすりつけるなどしたとして、2023年11月に準強制わいせつなどの罪で執行猶予のついた有罪判決が確定しました。
また、葛飾区の区立飯塚小学校に勤務していた29歳の男の教諭は、職員室でクレジットカードを盗み、5万円分のオンラインゲームの通貨を不正に得たなどとして、2024年2月に窃盗などの罪で執行猶予のついた有罪判決が確定しました。
2人は、いずれも地方公務員法に基づき失職しました。
このほか、都教育委員会は、学校の事務室の金庫などから現金合わせて5万8000円余りを盗んだとして、墨田区の区立両国小学校の35歳の教諭を懲戒免職とするなど、合わせて9人を懲戒処分としたと発表しました。
一度に9人が処分されるのは今年度に入り最多だということで、都教育委員会は「日々の指導に加え、年に2回、不祥事の防止月間を設けて厳正に対処している中、こうした事態が起きることは遺憾だ」とコメントしています。