宮崎空港では10月2日、滑走路につながる誘導路で戦時中にアメリカ軍が投下したとみられる不発弾が突然、爆発しました。
このため、ほかにも不発弾が埋まっていないかを調べる緊急の調査が始まり、航空機の運航が終わったあとの16日夜11時前からは不発弾が爆発した誘導路の端の「ショルダー」と呼ばれる場所付近で行われました。
今回の調査では磁気の異常を把握することで地中に金属類があるかどうかを調べる「水平磁気探査」という手法が用いられ、特殊な機材を手にした検査員が3人1組で地面に引いた直線の上を歩いて調べていました。
この手法では深さ2メートルまでを調査でき、得られたデータを分析して不発弾の疑いのあるものが埋まっていないかを調べるということです。
今後、滑走路やほかの誘導路など空港の敷地全体に調査の範囲を広げていくということです。
国土交通省宮崎空港事務所の加藤浩介空港長は「ほかの場所でも可能なかぎり同様の調査を行い、安心して空港を利用してもらえるようにしていきたい」と話していました。
国土交通省は、宮崎空港と同じく旧日本軍の施設だった場所にあり、これまでに不発弾がみつかっている仙台・松山・福岡・那覇の4つの空港でも今後、調査を行うことにしています。